写真と珈琲のバラード(15)
明けましておめでとうございます。
2017年が始まりました。皆さまはどのような正月の過ごし方でしたか。私は元旦から昨日(8日)まで、休みなしのカフェマスターをやっていました。連日、ひたすら珈琲を淹れ、朝、夜は焙煎の繰り返し。明日から北陸へ撮影行ですから今日は久しぶりに休みをいただいて、撮影の準備や買い物です。
昨日からは天候が崩れましたが、元日から連日好天が続き、珈琲を飲みに立ち寄られるお客様が引きも切らずの展開でした。
昨日、私にとってささやかですが、喜ばしいことがあったのです。午後、Cafe beeに来られたお客さまで女性は紅茶、男性が珈琲のブラジルを注文されたカップルがありました。私が立っている厨房の場所からは女性の背中は見えるのですが、男性は見えません。私の知り合いではないようです。後でスタッフに尋ねたら30代の方に見えたようです。ブラジルを20g軽量して抽出し提供したのですが、しばらくすると「おかわり」の注文が入りました。以前にもこのブログで書きましたが、現在、7種の珈琲を出しています。中でもブラジルの焙煎が一等やっかいです。焙煎のやり方は人によって皆違いますから一概に言えませんが、私はブラジルの焙煎方法を明確に掴んだのは始めてから7年目ぐらいでした。7種の内で最も手こずったのがブラジルです。ですから、「おかわり」の注文を聞いた時は素直にうれしかった。喜んで、コレクションした19世紀のカップでお出ししました。
しばらくするとまた同じ方からブラジルの「おかわり」注文が入りました。なんと、立て続けにブラジルを3杯飲まれたのです。種類の違う珈琲を3杯飲まれる方はたまにありますが、ブラジル3杯は初めてのことです。嬉しかったですね。好みの違いがあるでしょうから、すべての方の嗜好にぴったりとは思いませんが、少なくともブラジル珈琲に関して私とおなじ味覚の方がいたのです。
年頭からささやかながら自信がつきました。