写真集『或るもの』

過去の写真を整理しています。

撮影する時はたくさん撮りますが、それを撮り終わる頃には次に撮りたいものに気持ちが行ってしまうので、撮った写真ばかりが溜まってしまいます。
なんとかしなければと思っているうちに、40年以上経ちました。
ついに、思い切って捨てることにしました。
どうしても捨てられないものだけ残して、好きだけど、ぐらいの写真は全てシュレッダーにかけました。

1971年の作品から始まって、やっと2006年まで来ました。僕はその時期によって使うカメラが違います。1998年から2004年ぐらいまでは、常にローライフレックスで写真を撮っていました。ローライで撮った3000点ぐらいの写真を見直しているうちに1000点ぐらいになり、どうしても捨てられない写真が176点残ったので、写真集を造ることにしました。
といっても、好きなものを好きなように撮っただけですから、出版社がつくわけでもないし、僕の写真を見たいと思う人が大勢いるとも思われないので、100部限定の私家本です。完成した後は興味ある方、本を大切にしてくださる方に無料で差し上げたいと思います。

何を撮っているかは重要ではありません。
見ているとワクワクしてくる光景だけを撮りました。
写真を撮ることで共鳴したかったのです。

写真集のタイトルは『或るもの』です。
本の完成は10月を予定しています。