「カジキマグロ/松下電器ストロボ雑誌広告/1973年」

カジキマグロ/松下電器ストロボ雑誌広告/1973年

1973年、松下電器携帯ストロボ雑誌広告シリーズの一つ。ダイバーがヒレに捕まったまま、カジキマグロが水中から飛び上がった瞬間を撮ろうと考えた。

撮影の手順にヒントがあります。
まず初めに画面左フレーム外の堤防から人がジャンプして飛び降りる。次に、先に飛び込んだ人の水しぶきが上がるタイミングに合わせて、カジキマグロを抱いたダイバーが飛び降りる。
カジキマグロが着水する寸前、まだ空中にある状態でストロボを閃光させるのだ。

水しぶきがあるために、カジキマグロとダイバーは水中から飛び上がったように錯覚する。
この頃は、錯覚、はっきり見えない、出会い頭、曖昧などにとても興味があった。それも完璧ではかえってつまらない。その興味は50年経た現在も続いてる。

後方に浮かぶ漁船は撮影の時偶然現れた。

AD・D東澤雅春、C松岡英輔


 

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