人生の悩み
連日、猛暑が続いています。
今年は格別、暑い夏が来るのを楽しみにしていたのです。その理由は、「半夏生」の葉陰で青大将の「鈴木さん」を撮影する、という野望を抱いていたからです。
今年は未だに「鈴木さん」は姿を見せません。
それに、たとえ「鈴木さん」が現れたとしても、写真は撮れないのです。
何故かというと、「半夏生」が成長しないのです。
春の終わり頃、新芽は順調に顔を出したのですが、ある程度の大きさからぱったりと成長が止まりました。
地表からだいたい10cmくらい。大きいのでも20cmぐらいしかありません。
雪をかぶったように、葉が白く変わるなんて、今の状態からは想像もできません。
「鈴木さん」に手こずるかと思ったら、「半夏生」もやっかいです。
植物も、なかなか思うようにいきません。
せっかく成長した葉も、虫に食われて穴だらけ。
僕は殺虫剤というのがどうも苦手です。虫も殺さない、なんてきれいなことを言うつもりはありませんが、害を及ぼす虫は、できれば、手を下す前に僕の眼前から姿を消してほしい。
何と言っても、姿を消さない生き物は、「ダニ」ですね。
昨年から頭を悩ませているのですが、暑くなってくると、体中が痒くなってきます。
多分、飼いネコの体に付着してきたのが始まりだと思うのですが、昨夏から「ダニ」にやられまくっています。
あまりのひどさに、なにかに反応して、アレルギー症状を起こしたのかと思い、近所の皮膚科へ行ったら、シャツを脱いだ僕の体を見るなり、これは「ダニ」ですよ、とあっけなく言われてしまいました。
にわかに信じられなかったです。
自分の耳を疑いました。
それでも、なんとか殺虫剤を使わずに解決しようと、ある日、畳を全部上げて、陽に干して、執拗なまでに叩きまくり、畳の下に、商品名「ダニさんバイバイシート」というのを敷いて、畳を戻し、掃除機で執拗なまでに、こすりまくりました。
結果、
なんの効果もありません。
今のところ。
馬鹿馬鹿しくて数えたことありませんが、多分、僕の体表には「ダニ」に刺された痕が、120カ所以上はあると思います。
それでも、なんとか殺虫剤を使わずに解決する方法を探しています。
来週から、いよいよ暗室に入って展覧会のためのプリントを始めます。
ああ、人生は悩みが深いです。
体が痒いのは本当にお辛いことですね。
店のスタッフに元畳屋がおりまして聞いてみたところ、殺虫剤などでは無理だそうです。
先ず、風が通りやすく、埃がたまりにくく、掃除がしやすい部屋にすることだそうです。
そして、ネコの毛をバリカンで刈る。
そうするとダニは劇的に減ると言い切ってましたが、飼い猫はバリカンで刈れないですよね。うちの犬の毛を刈るなんて、暑くてバテ気味のクロに冗談で「毛を刈る?」なんて言ってますけど、それはできません。
そんなことで何の参考にもなりませんが、毛を刈る話が面白かったので、ちょっとお知らせ申し上げました。
先生、あとひと息の暑さ、お身体お大切に夏越えくださいませ。
そうなんです。ホントに辛いです。
普段はなんとか我慢出来ても、眠っている間にポリポリ掻いてしまうようです。
部屋に置いてあった諸々を片付けて、襖も外し、天気の良い日には、ふとんも必ず日光浴、部屋の隅を掃除機で執拗にこする。
しかし、今のところ何の効果もありません。
我が家の「ねこじ」の毛をバリカンで刈ったら・・・、考えただけで、恐ろしい。
そんなことをしたら僕の命はないと思います。
家人に、僕と「ねこじ」のどちらかを選べ、と迫ったら、間違いなく僕は捨てられているでしょう。
ガンバリマス。