ベッド
僕は目的を見失って存在しているものが好きだ。機能だけを追求して無駄なく存在しているものより、よっぽど愛らしい。
– 中略 –
ベッドがベッドとしてあるべき姿を逸脱して、何物に変貌しようとしているのか。ベッドはどう頑張っても決して飛行機にはなれないし、クラシック・カーにも変わることはできない。それに、最も切ない特徴は、ただ眠るためにある本来のベッドに戻ることも赦されないのだ。通俗と高尚の境界線はとっくの昔に消滅してしまい、芸術とガラクタの差だって、誰にも決められない。
(『感性のバケモノになりたい』より一部抜粋)



