カジキマグロ

thon espadon
外国に長期滞在すると、食べ物に対する関心が大きくなります。
よく聞かれるのが、「日本食を食べたくなりませんか?」です。

僕は日本食大好きで、日本にいる時は精進料理から何でもない家庭料理まで、日本食中心ですが、外国へ行くと、その国の料理が食べたくなるのです。
毎日、フランス料理を食べてるわけではありませんが、今のところ日本食なしで過ごしています。
生活費は限られてるので、普段はアパート近くのパン屋さんか、ボン・マルシェの食品売り場へ行き、パンに野菜とハム、ツナなどを買ってきて、サンドイッチにして食べています。野菜は新鮮で種類も多いですから、これが美味いんです。


シェルシュミディ通りをサンジェルマン・デ・プレ方面へ行くと、毎週日曜日に「市」が立つ場所があります。
主に有機栽培の野菜が売られてるのですが、肉、魚の店も出ています。
先日、何となく「市」中央の細い道をブラブラ歩いていたら、魚屋の店先に、とてつもなく旨そうなカジキマグロが並んでいるのを見てしまいました。色、照り、プリプリ感が何とも美味しそうです。しかも、大胆にも1枚4cmぐらいの厚みに切ってあります。思わず値段を聞いていました。8ユーロです。高いのか安いのか全然わかりません。
「1ユーロを130円としたら・・・」、もう値段ではないです。僕とカジキマグロの切り身は、パリの「市」で出会ったのです。

まずニンニクを薄く輪切りにしてカジキマグロの切り身の両面にペタペタ貼り付けました。
コショー、塩を軽く振り、白ワインをドバドバかけます。
かけた白ワインの量の3分の2ぐらい、醤油をかけました。
冷蔵庫に2時間寝かせてから、フライパンにバターを溶かし、薄く切ったニンニクをゆっくり炒めます。
この頃からもう口の中には唾が湧いてきて、ゴックンです。
ニンニクがキツネ色に変わったら取り出して皿に入れ、フライパンにオリーブオイルを足しました。
いい匂いがしてきたら、漬け込んでいたカジキマグロをフライパンにゴロッと入れます。
厚みがたまらないです。


最初は強火にして表面の色が変わったら弱火にします。
焦ってはダメ。
フライパンに蓋をしようとしたら、カジキマグロが厚すぎて蓋が出来ない。
そのままそのまま。
残った白ワインをチビチビやりながら、うわうわの心境。この間に細いインゲン、カリフラワーを塩茹でにしました。
マッシュルーム、ラディッシュを盛り、レモンを切って準備完了。
バケットを薄く切り、あ、そうだジャガイモもあった。茹でよう。

ついに、ついに料理が完成。
日本料理?うん、フランス料理?
何料理でもいいです。
もう、言うことないです。

おいしかったあー!

冒頭の写真は、撮影を忘れてちょっと食べてしまい、慌ててみつくろって撮りました。
 

 

6 Responses to “カジキマグロ”

  • 山辺 |

    お久しぶりです、元タマビ写真クラス山辺です。
    あまりに美味しそう!?な内容だったので思わずメッセージしました。

    体調はいかがですか?
    私も体調整いましたら鎌倉へ行き、夫と一緒に大好きなコーヒーを飲みたいです。

    • Bishin |

      体調はいいです。
      パリも暑いですが、朝晩はカラッとして日本より過ごしやすいです。地元に住んでる人は「今年の夏は異常に暑い」と言ってますが。涼しくなったら、また鎌倉に遊びにいらっしゃい。

  • 小川幸子 |

    パリにいらしゃってるんでしたね。カジキマグロに会って仕舞ったんですね!!
    ブログ読みながら、私までお相伴に預かった様な、、、美味しい解説でした。
    大坊珈琲店が今年限りで、青山から無くなる。美味しい珈琲が、、、寂しいですね。

  • 藤岡 |

    湯河原の藤岡です。パリにいらっしゃるのですね。
    小生も以前に1年間、5区のムフタール通りの近くのアパートで暮らしたことがあります。地下鉄7号線のCensier – Daubentonが最寄りの駅、、時期になるとムフタールの市場通りでウサギやキジのジビエを購入して、自炊していた事、パリの水道水はカルキが強く、洗ったグラスが翌朝白く濁って見える事、、、お写真を見てなんとなく思い出しました。
    お身体をご自愛くださって、楽しいパリをお過ごしくださいます様。

    • Bishin |

      藤岡さんコメントありがとうございます。
      何度か連絡しようとこころみたのですが、わたしの手持ちの番号アドレスでは通じませんでした。
      お変わりなくお過ごしと推察します。
      10/6日まで日本を離れています。まだ滞在1ヶ月余りなので、やっとパリ市内の位置関係を把握したところです。
      写真も本格的に撮るのはこれからですね。帰りましたら機会を作ってぜひお会いしましょう。

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