パリで作品展

パリで写真展をやってみたいと思っていたのですが、今週、やることになりました。

会場はヴァンドーム広場の近くに、新しく出来た現代アートの美術館です。
美術館の名前は、「ELEPHANT PANAME」です。住所は、10, rue Volney 75002 Parisです。
スペースは2000㎡だそうです。現在もまだ一部工事中らしい。らしい、というのは、僕はまだ一度もその美術館を見ていないのです。工事中でもオープンするのはパリらしい、と言っていいのかな。
期間は、9/13〜11/4まで。
9/13日の18:30分からオープニングパーティーがあるそうです。
どなたかパリ在住の方、あるいは、期間中にパリにいかれる方はぜひ立ち寄って作品を見ていただきたい。

今回は僕個人の作品展というわけではなく、美術館の杮落しですから、他の作家達(彫刻家、画家)も参加しています。写真家は僕以外にアメリカ人のErwitt,それにもう一人参加してるそうです。
僕の作品のヨーロッパでの展開は、パリの「ギャラリーT,A,F」オーナー飯塚ヒデミさんにお願いしています。ですから今回の展覧会の詳しいことも、飯塚さんにお任せしました。

出品した作品は、1999年に撮影した「FIGURE」です。
六曜社刊「十文字美信の仕事と周辺」に掲載した写真です。
被写体をお願いしたのは、当時現代舞踏を踊っていた鈴木美緒さんで、僕の作品の中では珍しく女性のヌードです。といっても、セクシーさだけを狙ったのではなく、解剖台の上に横たわっている裸体、もしくは寝ている死体をイメージしたものです。ただし、死んで物体化した肉体ではなく、新たな命を吹き込まれて少しづつ動きだしている死体、を想像しながら撮影していました。

1200mmのドイツ製アポロナというレンズを使用し、8×10インチのモノクロフィルムを使いました。焦点距離が長い、たいへん珍しいレンズです。ドイツで初めて見た時、描写力に感激して、このレンズでヌードを撮ってみたいな、と考えていました。
ヌードは被写体になるモデルとの出会いが重要です。美緒さんの肉体の存在感に惚れこんでお願いしました。「時間をかけてかすかに動く」という難しい注文にも僕のイメージどうり、いや、それ以上に完璧に動いてくれました。

期間中に、僕もパリへ行って見たいのですが、スケジュールがとれるかどうか。
でも、何とか行きたいなあ。

 

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